二番手の心理

以前勤めていた職場に、すぐに身近な男性の浮気相手となってしまう女性の先輩がいました。その職場は男性と女性の比率が6:4程で、もちろん中には既婚男性も既婚女性もいましたが、同じ数だけ独身の男女もいました。私が入社した時に30歳だったSさんは独身で、周囲の人にはよく、彼氏募集中だと話していました。

私はてっきりその言葉を額面通りに受け取りましたが、どうやら様子がおかしいと思ったのはそれから数ヶ月経った頃でした。当時は今と違い社会全体が情報リテラシーに脆弱だったこともありますが、私が所属していた会社の部署も例に漏れず、「他の社員が不在社員のPCを代わりにいじる」という行為が日常茶飯事でした。

ある日体調不良により休みを取った上司から電話で頼まれ、上司のPCでメールチェックをした時のことです。急ぎの用件っぽいのは代わりに開けで見て欲しいと言われた私は、上司が送信した直近のメールを確認するために送信ボックスを開きました。そしてその中にSさんと上司の、かなり個人的な関係を想起させるかなり個人的なやり取りを発見してしまいました。上司は妻子持ちでした。

その他に社内に彼女がいる男性先輩ともSさんは関係を持っていました。他に、当時既に転職のため辞めてしまった男性社員とも不貞関係を持っていました。とにかくきちんとパートナーのいる男性なら誰でも良いといった感じでした。もちろん浮気や不倫は当事者双方に罪があるでしょう。しかし彼女や妻との関係があって浮気をする男性と、フリーの立場なのにあえて誰かの浮気相手になる女性と、当時の私にとってより理解しがたいのは後者でした。そして今でもどちらかと言えばやはり後者の方がより理解に苦しみます。

その目的は本命の女性より自分の方が魅力的であるという優越感でしょうか。誰にも知られてはいけない(実際にばれてはいますが)スキャンダラスな共犯意識でしょうか。浮気を率先して行い、二番手でいられる女性の心理が気になります。